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tiệc (パーティー)


“乙女心と秋の空は...”ならぬ“ベトナム人の予定とハノイの気候は...”というぐらい、予定や約束はコロコロ変わる。
移ろいやすい気候がそうさせるのか、予定の日時に予定通り行われることは少ない。
「来週の日曜日」と言っても、忘れていたり、いきなり朝になって「故郷へ帰るから」と言ってキャンセルになったりする。
これは、来る前から聞いていて、私は「東南アジアでは予定通り計画が進むことは無いから、諦めよう」という気持ちで来ていたから、腹は立たないものの、時々、振り回されているな~と感じる。
辞書で「ドタキャン」にあたる単語を調べているのだけれど、見つからない...
名付ける必要ないくらいに、自然なことなんだろうか?

この日も日曜の予定がキャンセルになって、
Tuyen先生の家で開かれるパーティー(6:30から)の予定が、いきなり3時頃に「今すぐ来て!」になったりして、あたふたした。
私は喫茶店でベトナム語を勉強し始めたばかりで、コーヒーは飲み終えたものの、少しやる気を折られた...

今回2度目のTuyen先生のお家には既にお客さんが、たくさん来ていた。
その中に、通訳の知り合いを通じて知り合ったという、コンピューター会社の社長さんである、日本人の若山さんもいらっしゃった。
Tuyen先生から、「今度、Kamuiさんに紹介します」と言われていた方で、どんな方なんだろう...?
社長さんとお会いするような服は着て来てないけれど...と思っていたけれど、物腰柔らかで、話しやすい方だった。
おしゃべりをしながら、料理を手伝ったり、なんだかんだでパーティーが始まったのは6:30だった(妙なところで時間どおり!)
そのころにはみんなdoi qua!(お腹ぺこぺこ)
ベトナムに来てからは初めて食べる生春巻き。具は青いバナナや青いマンゴー、ブンチャー(お米で作った麺)など、ベトナムならではの具もあった。
定番の揚げ春巻き、揚げせんべい、えびの天ぷら、緑豆のおこわ、筍のスープなどなど...ござの上はおいしそうな料理とお客さんでいっぱいになった。
料理そのものもrat ngon!(とてもおいしい)だったけど、やっぱり、みんなでワイワイ食べる雰囲気がいい。
私が、思い切ってベトナム人の輪の中に飛び込んで行って良かったなと感じるものの一つ。
最初はちょっと気遅れしてしまうけれど、一度飛び込んでしまえば、楽しいことの方が多い。

パーティーの途中で大雨が降って、部屋は雨漏りし出したけれど、それすらも、たのしい会話のおつまみになった。
Tuyen先生は「雨もパーティーに入りたいですから」と言った。先生は日本語も上手だけれど、とても詩的な人。例えば、センターの机の中に虫がいて、その虫が机を齧る音を聞いて「この虫はたのしくなりましたから、笑っています」と言ったり、私が蚊に刺されやすい体質だと、知って、「あ、Kamuiさん、友達を連れてきましたね!」と言ったりする。
こういう感覚的な事を外国語で自分らしく表現できるって素敵だと思う。

それから、最近気が付いた“ベトナム人のいいところ”がまだある。
ベトナム人は人と会っている時、電話には出るけれど、メールはしないこと。
おしゃべりしている最中に、メールの返信をしない。今、会っていて、目の前にいる人を放って、メールしない。
パーティーの最中に携帯をいじっている人もいない。

日本では恋人同士が向かい合って座って、それぞれに携帯をいじっているという切ない光景を目にすることが当り前のようになっているけれど、それはベトナム人から見た「非常識」なんだろう。

パソコンのことをベトナム語でMay vi tinh(微妙な性格の機械)と名付けるベトナム人らしさが表れていると思う。
「どんなに万能な機械でも人の心には敵わない」という。

それを知ったら、ドタキャンも遅刻も「人間らしいかな」なんて許してしまえるのです。

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by m0ng | 2009-08-16 12:33 | VietNam
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